こんにちは、gaseriの夫です。
今回は賃貸で太陽光発電できないか考えてみました。
楽天でんきが料金改定
先日、我が家の電気・ガスの利用料金を公開しましたが、
電気・ガスとも料金が値上がり傾向です。
とくに電気ですが、楽天でんきは2022年6月1日(水)よりウクライナ情勢による国際的な燃料価格の高騰が要因で料金改定となります。
日本卸電力取引所の平均単価は、昨年の1kwhあたりの価格7円→20円(2.7倍)にまでなっているようです。
楽天でんきの新料金シミュレーターだと、我が家は今までと同じ電力使用量でも料金は1.1倍ほど値上がり。
月使用量200kwhで計算した場合、590円ほど値上がりです。
電力を作れないか
地震の影響もあって3月に東京は停電しそうになりましたし、
電気料金がどんどん値上がりすることが分かっていますし、
消費電力を使う仮想通貨のマイニングも試したばかりですし、
最近、電力について考える機会が非常に増えました。
そこで電気代節約、災害時用に自宅で電力を作れないか。と思い、色々調べてみることにしました。
小学校でも習いましたが、電気エネルギーを生み出す手段は色々あります。
- 火力発電
- 風力発電
- 太陽光発電
- 地熱発電
- 原子力発電
このなかで賃貸でも出来そうなもの。。。ないかww
どうにか頑張ってできそうなものは風力発電あたりかなと。
風力発電なら、縦軸の小型風力発電をベランダに設置してなんて考えていたのですが、
小型で数万円で買えるようなものはかなり怪しいし、
良さそうなものは、広い庭がないと使えない1600Wの横軸タイプで設置にも電気工事が必要らしく、一番はベランダに干した洗濯物が絡まったらダメだなとw
探し始めて10分ほどで賃貸での発電は無理かと諦めていたわけですが、土地が必要そうな太陽光発電を調べていたら、最近は良さそうなものが出回っていました!
そこで賃貸での太陽光発電で採算が採れるか考えてみました。
賃貸で太陽光発電する方法
システム
まず検討したシステムからご紹介します。
我が家の寝室には南側の窓が2枠、西側の小窓が2枠分あります。
日がよく差し込むので、日中は電気を付ける必要がないくらい明るいです。
この南側の窓枠内側1枠に超薄型、超軽量の「フレキシブルソーラーパネル」を吊るして設置。
RENOGY フレキシブルソーラーパネル 単結晶100W
ちょうど我が家の窓枠に収まるサイズがこの100Wタイプでした。
Youtuberが車の天板にこのソーラーパネルを貼り付けている動画をたくさんアップしています。耐久性や価格をみてもこれが一番良さそうです。
そして、このソーラーパネルにポータブル電源を繋いで充電すれば、
電力が作れます。
EcoFlow ポータブル電源 RIVER Plus ポータブルバッテリー 360Wh
拡張性も考えて選びました。
EcoFlow RIVER Plusはエクストラバッテリーを付けると、倍の容量720Whにすることが可能です。
窓枠は2枠あるので後に、100W ソーラーパネル2枚つけたことを想定しました。
ソーラーパネルはMC4コネクタという特殊なコネクタですが、
このポータブル電源にはMC4コネクタ接続ケーブルが付いてくるので、
この2つだけ買えば太陽光発電できてしまうことに。
イメージ図:
この設備導入コストが7万円ほど。
楽天で今すぐ買ったら、設備コストが68,400円。
ANAカードから移行した楽天ポイント10,000円分を引いて、58,400円。
現時点でのSPUポイントやキャンペーンで考慮すると、55,188円。
楽天ポイントやSPUを活用すれば、5万円台で購入も可能です。
この数年でかなり導入のハードルが下がっていると思います!
日照時間から採算性を計算してみる
とはいえ、太陽は24時間365日差してくれるわけではないのですので、
日照時間って実際どのくらいか調べてみました。
日照、準日照、非日照時間で計算
気象庁HPで1890年から計測している月、年間日照時間データを見ることができます。
東京だと年間日照時間は2000hほど。
1年を時間換算すると8760h、18:00~6:00までが夜とすると年間非日照時間は4380h、つまり曇りや雨の年間準日照時間は2380h。
※年間で1/4時間しか日の光を浴びていないことになります。明日からちゃんと朝日浴びよう。
実際どのくらいの発電量があるのかネットで調べていたら、非常に参考になる記事がありました。
100Wソーラーパネルの発電量実測データ|災害備蓄品マニュアル
100Wソーラーパネル RENOGY RNG-100D-SSでの実測データです。
メーカーは同じですが、フレキシブルソーラーパネルではないタイプです。
いつ頃計測したものかはわかりませんが、状況が大変似ているため、こちら方のデータを参考に計算してみました。
- 日照時間 = 快晴・晴れ
- 準日照時間 = 薄曇り・本曇り・雨
- 非日照時間 = 夜
とした場合、これだけの発電量が見込めます。
天候 | 1日の発電量[wh](参考値) | 1時間あたりの平均発電力[w] | 年間発電量[kwh] |
---|---|---|---|
快晴 | 296wh | 25w | 82kwh |
晴れ | 192wh | 16w | - |
薄曇り | 86wh | 7w | 26kwh |
本曇り | 35wh | 3w | - |
雨 | 16wh | 1w | - |
夜 | 0wh | 0w | 0kwh |
電気料金の計算
ではどのくらいの電気料金の節約となるか。
以前の記事で、実測値から算出した1kwhあたりの値を使ってみます。
ソーラーパネルで年間にどれだけの金額の電力を生み出せるか計算できます。
天候 | 年間電気料金[円] |
---|---|
日照 | 2542円 |
準日照 | 811円 |
非日照 | 0円 |
合計 | 3353円 |
設備コストの元が取れるまで計算すると、
16年5か月で元が採れる結果に。。。う~む。
数年前と思われる参考にした発電量実測データと
今回購入検討したフレキシブルソーラーパネルの仕様をみると、
日照時に1日300~400wh発電できると記載あり。
間を取って350whとしたら、1.2倍ほど発電量は多いことに。
単純だが、年間電気料金 3353円×1.2倍 = 4023円相当として再計算。
14年9か月で元が採れる結果に。。
今回調べているなかで、RENOGY ソーラーパネルの耐久性は25年、
一般的なポータブル電源は10年くらいの寿命と言われているようです。
この計算結果から言えること、採算性はありません😂
ポータブル電源の交換時期までに投資コストが回収できないという結果になります。
しかし、内心は採算採れると思っている
ただ、あくまで電力量と設備コストを見た場合の話であって、
下記点踏まえ、有用性や将来性もコストに換算できたら、採算とれると思っています。
有用性
- アウトドアや車内泊用途
- 災害時の電力確保
将来性
- 電力取引価格の高騰
もしこの15年のうちに、電力取引価格が高騰すると、自宅の太陽光発電の需要が上がり、
ソーラーパネルやポータブル電源の価値・価格も高騰しそう。
仮想通貨高騰でGPUの価格が高騰したような現象が世界的に起きそうな気もします。
つまり、今のうちに設備投資しておくというのが、長期的に採算とれる戦略なんではないかと思っています。
この結果では妻へのプレゼンは不利ではありますが、ww
交渉あるいは取引?して進めていきたいと考えています。
ご参考まで。
2022/5/1追記:
小型風力発電機も見つけました!
現在、10W、18W、27Wの3タイプの風力タービンが販売されているようです。
本社サイトだと1万~5万円ほどですが、輸入するのでもう少し値段は高くなりそう。
専用の充電器も付属しているようです。
動画は、Texenergy社 の「Infinite Air 18」です。
パンフレットの仕様だと、
- 風速5~17m/sの中で発電ができて、最大27Wの発電が可能。
- ブレードの先端にはシリコン使用されていて、万が一触れてしまっても安全。
- テールフィンで風向きに合わせて、360℃回転して効率よく発電。
- 8mm アダプタケーブル接続
- micro-USB、USB-C、Lightningとの互換性あり
住んでいる地域の風速次第ですが、太陽光発電と組合わせて、
賃貸での発電に活用できそう。
ただ、上記でご紹介したECOFLOWのポータブル電源だと入力する際、
変換コネクタが必要になるので、送電時に電力損失があったり、
騒音がどの程度発生するかが分からないことが懸念材料です。
2022年7月頃には新作「Infinite Air T5」も発売されるようです。
電気も地産地消の時代へ確実に向かっていると思います。